『1%のチカラ』~地域経済循環分析の結果から~第2回「美郷町の年間食費はどれくらい?」
今回実施した地域経済循環分析では、協力世帯の方々に、様々な支出費目に分けて家計簿をつけてい
ただきました。その中から、特に食費にスポットを当ててみます。
今回の調査から推測された、美郷町全体の年間食費消費額は14.2億円となりました。
このうち、美郷町内で購入されたのが29.7%の4億2239万円です。残りの70.3%、10億141万円は町外で購入されていました。
世帯類型別に年間食費消費額を見ると、「夫婦と子どもからなる世帯」「ひとり親世帯」「核家族以外の世帯」の、子育て世帯を含む世帯の食費は、町全体の食費の約5割を占めていました。これらの世帯が食品を購入した場所に着目すると、町内での購入率が平均22%と低い傾向にあります。そのため、全体として食費の町外流出額も大きくなっていることが分かります。
65才以上の「夫婦のみ世帯」「単独世帯」の高齢世帯は、町全体の食費の約3割を占めています。町内での購入率は平均45%と、他に比べると高い傾向です。
世帯類型によって、町内での購入率に差があることが分かりました。前回も触れましたが、町内でお金が循環するようになると、色々なメリットがありますので推進していきたいところですが、そのためには、町内での買い物を妨げている要因についての調査も必要です。
第3回「たくさん食べているものは?」に続く
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