『1%のチカラ』~地域経済循環分析の結果から~第1回「漏れバケツ理論」
令和3年度、美郷町では地域経済循環分析を行いました。これは、美郷町在住世帯の家計の消費動向を数値化し、分析を行うことで、様々な施策の基礎となるデータを取得することが目的です。
具体的には、令和3年7月~11月の5ヶ月間に、38世帯の皆さんに家計簿記録を依頼。特に支出については品目、金額、町内・町外どちらで購入したかに至るまで、細かく記録をつけていただき、それを分析しました。大変な調査にご協力いただいた皆様、本当にありがとうございました。この分析から分かったことを中心に、美郷町の地域経済循環について全5回でお伝えします。
第1回目の今回は、なぜ各家庭の支出傾向の把握が重要なのか、についてです。
美郷町の経済活動にとって、観光客や企業の誘致、国からの補助金など、町外から町内へお金を入れることは重要ですが、それと同じくらい、そのお金を町内で循環させることも重要です。
その理由は、地域の中でお金が循環すると、様々な効果が生まれるからなのですが、循環しないお金は何の効果も生まずに町外へ流れ出ていきます。入れても入れても何も生み出さないこの現象は、『漏れバケツ』に例えられます。このバケツから流出しているお金を可視化することで、地域内に足りない資源や、産業を見つけることがでるようになります。
今回の調査では、各家庭の支出傾向から、美郷町にとってのバケツの穴を探した、と言えます。美郷町の穴は何だったのか、それをどうしたら塞げるのか、次回以降でお伝えしていきます。

第2回「美郷町の年間食費はどれくらい?」に続く
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