制度の概要 ~令和2年度から制度が大幅に見直されました!~
企業版ふるさと納税は、国が認定した地方公共団体の地方創生プロジェクトに対して企業が寄附を行った場合に、法人関係税から税額控除する仕組みです。地方創生のさらなる充実・強化に向けて、地方への資金の流れを飛躍的に高める観点から、制度が大幅に見直されました。
これにより、損金算入による軽減効果(寄附額の約3割)と合わせて、最大で寄附額の約9割が軽減され、実質的な企業の負担が約1割まで圧縮されるなど、より使いやすい仕組みとなっています。

税目ごとの特例措置の内容
(1) 法人住民税:寄附額の4割を税額控除(法人住民税法人税割額の20%が上限)。
(2) 法人税:法人住民税で4割に達しない場合、その残額を税額控除。
ただし、寄附額の1割が限度(法人税額の5%が上限)。
(3) 法人事業税:寄附額の2割を税額控除(法人事業税額の20%が上限)。
制限事項
活用にあたって、以下の制限事項がありますのでご注意ください。
※ 美郷町内に本社が立地する企業は対象外となります。
※ 寄附に対する見返りとなる経済的な利益供与は禁止されています。
対象期間
令和2年度から令和6年度まで
寄附の方法
活用の流れは以下のとおりです。
プロジェクトにご賛同いただき、寄附をお申込みいただける企業様におかれましては、以下の寄附申出書によりお申込みください
制度活用の流れ

事業の名称 ~プロジェクトM~
寄附の対象となる事業は、各自治体が策定した地方版総合戦略に位置づけられ、地方創生を推進する上で効果が高い取り組みについて、地域再生法に基づく地域再生計画を策定し、国の認定を受けたものとなります。美郷町の今年度の認定事業は以下のとおりです。
●地域再生計画の名称
美郷町まち・ひと・しごと創生推進計画
●計画期間
2020年4月1日から2025年3月31日
●事業内容
1.家族と暮らし続けたいまちづくり事業
「子育てするなら美郷町で」と思ってもらえるよう、幅広い世代の出産、子育てに関する希望の実現に向け、結婚につながる出会いの場の創出、妊娠から出産・子育てが安心して行える切れ目のない支援と、ワーク・ライフ・バランスの実現により、地域で子育てを支える仕組みづくりを進めます。また、結婚や出会いに関するイベントの実施や相談支援体制を充実し、「結婚するなら美郷町で」とも思ってもらえるまちをめざし、地域特性を生かした特色あるキャリア教育の推進や、地域と連携した人づくりにより、本町で暮らす子どもが“いつか帰ってきたい”と思ってもらえるまちづくりを推進します。
2.地域みんなで支えるまちづくり事業
町外への人口流出を是正するとともに、一旦町外へ出た若者が「美郷町」に再び戻り住み続けられるよう、本町の産業の活性化及び雇用の創出に取り組むとともに、日常生活を営むうえで必要な生活利便施設や交通利便性の維持・向上を図りながら、Society5.0の実現に向けた技術の活用やSDGsを原動力とした地方創生により、新しい時代の流れを力にします。また、ダイバーシティ推進を通じて、ひとりひとりの多様性が尊重される「誰もが暮らしやすい地域づくり」の支援と、まちづくりを「みんなで支え合う」体制を目指し、町内24行政区単位のコミュニティ機能の自立化を進め、フューチャー・デザインによる各地区の特長や課題等をふまえた戦略を練り、地域コミュニティの再生・活性化に向けた取り組みを進めます。
3.「会える」がたくさんのまちづくり事業
本町ならではの多彩な資源を積極的に活用し、シティプロモーションによる本町の認知度向上やイメージアップ、特産品の販売拡大など、本町の魅力を内外に浸透させ、観光やイベント行事などへの来訪者や移住者等の交流人口の増加を図ります。観光客や交流人口の増加にあたっては、近隣自治体や大学、外部人材など広域的な連携を図り観光振興施策や交流施策を展開するとともに、外国からの観光客も考慮した観光拠点の整備やPRを実施し、本町の魅力ある「もの・ひと」に「会える」機会の創出を図ります。
●寄附の募集メニュー
(1) misatoで子育て支援コース(6事業)
(2) misatoの地域づくり支援コース(4事業)
(3) misatoの仕事づくり支援コース(4事業)
(4) misatoに移住・定住支援コース(4事業)
西の正倉院みさと文学賞【内閣府:全国の特徴的な取組で紹介】
令和3年3月、内閣府は企業版ふるさと納税の活用促進を図る一環として、「企業版ふるさと納税活用事例集」を作成しました。制度概要の説明のほか、企業版ふるさと納税を活用した取組の中から、今後の参考となる事例(全51事例)のひとつに、本町が取り組む「西の正倉院みさと文学賞」が紹介されました。
美郷町の南郷地区には、朝鮮半島の古代国家・百済の王族が移り住んだとされる「百済王族伝説」が残っており、西の正倉院の建設など、百済の里づくりに取り組んできました。しかし、近年は観光客の減少が著しく、地域経済の衰退や人口減少などにつながっています。本事業では、「西の正倉院」、「百済王伝説」など本町から連想される何かをテーマにした「西の正倉院みさと文学賞」を創設し、文学や歴史、伝説などに興味がある方々を中心に観光客誘致を行います。同時に移住定住の受け入れ態勢を整備し、地域経済の活性化や人口減少対策などにもつなげます。
●寄附活用事業の成果
(1) 受賞作を収録した単行本が、文学という視点から観光客にアプローチ
(2) 応募作品の一つである「西の正倉院」建設秘話の小説が漫画化され、建築物の価値や魅力を改めて発信
(3) 受賞作がラジオドラマ化され、県内での知名度がアップ
(4) 文学賞のイメージ企画商品として町内で製作するアロマ関連商品が完成し、新たな事業化に発展
(5) 全5回の文学賞開催後に、映像化の企画が進行
事業の詳細は、
美郷町地域再生計画(応援税制).pdf(PDF:177.2キロバイト)
をご覧ください。
参考リンク
・内閣府地方創生推進事務局 「企業版ふるさと納税ポータルサイト
(外部リンク)