宮崎県美郷町

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観音滝

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 美郷町西郷地区上野原の南西に、「尖山」と言うその名のとおり山頂の尖った山が見られます。
 この尖山の北側麓に、高さ約30メートルの滝があり、その滝の周りに『三十三観音』が祭られています。
 滝を一巡し参道筋の観音像を拝観すると凝灰岩の舟型光背に浮彫りされた、像高五十ニセンチから七十センチの石像が見事に建立されています。三十三観音は、衆生済度の為に、この世に三十三の姿で示現すると言う伝承に基づいて、江戸時代の中期以降に一番の楊柳(ヨウリュウ)観音から三三番の灑水(シヤスイ)観音までの三十三体に構成されたものと言われています。ここの観音像の特異な点は、一番が龍頭観音で三三番は陽龍観音となっており、「日本仏像大鑑」等に見る二番の龍頭が一番、一番の楊柳が三三番で一番ずつ繰り替えられており、しかも三二番の「楊柳」に「陽龍」の文字を当てているのが特徴です。 
 建立年代は、現存する三〇体のうち台石の銘文によって、安政五年(一八五八)三月から翌六年(一八五九)十月までに建立され、開眼供養されたものと見られます。
 作者は、石苗(セキミョウ)が主で二十一体、石叟(セキソウ)四体、両名合作の物が一体で、昭和六年立替えの四体を除き当初の二十五体と台石一基の二十六体分が確認できます。
 この偉業を果たした中心作者・石苗は区内、組崎の出身です。
 このほか、石苗は上野原・金鐘庵で寺小屋も開いていたといわれ、大雄寺の十三世太岳石苗大和尚として務めた後、現在の延岡市三須町にある法明寺でなくなっています。三十三観音像の完成した十二年後のことです。その墓石には、「前水月大学石苗大和尚禅師・明治四未天八月廿八日寂」と刻まれています。
  十六番の衆宝観音は、平成14年2月18日に現在の位置に移設されている。

 

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